外壁塗装は一部だけでもできる？メリット・デメリットを徹底解説

1-1.一部だけ補修できる

建物の構造や日当たりによっては、ある部分の外壁だけが劣化が早いことがあります。たとえば、一日中太陽が照りつける面は、外壁の表面を触ると白い粉が付くチョーキング現象が起こりやすいですし、太陽が当たらず風通しの悪い面は外壁の表面にカビやコケが生えることが少なくありません。

そんなときは劣化した外壁塗装が気になるものの、まだ傷んでいない外壁まで塗装をする必要性が感じられません。そのため、劣化が気になる一部だけ補修できるのはメリットだといえるでしょう。

1-2.部分ごとに塗装時期をずらせる

一部だけ外壁塗装をすると外壁の部分によって、塗装の耐用年数が変わってくるので、部分ごとに塗装時期をずらせます。一度に全体の外壁塗装をしないため、たびたび塗装業者に依頼することにはなりますが、一回当たりの塗装工事のコストや時間を抑えることにもつながります。

1-3.一回当たりのコストを抑えられる

全体の外壁塗装をするときと比べて、一部だけの外壁塗装は、一回当たりのコストを抑えることができます。そのため、一回当たりのコストを抑えて外壁塗装をしたい場合は、一部だけにするとよいでしょう。ただし、一部だけの外壁塗装であっても、建物の周囲に足場を組む必要があるので、短いスパンで次から次へと部分塗装を繰り返すよりも、10年に一度全体塗装をするほうが、トータルコストは抑えられます。

2-1.塗装のたびに足場代がかかる

一部だけ外壁塗装をする場合であっても、建物の周囲に足場を組む必要があり、この足場代は平均25万円となっています。

一部だけの外壁塗装を繰り返すとそのたびにこの足場代が必要になるため、一回当たりのコストは抑えられても、十年単位の長期的な視点で考えると、一部塗装よりも全体塗装をしたほうが低いコストで塗装できるのです。

2-2.一部だけ仕上がりが浮く可能性がある

塗装したての部分はとてもきれいなので、一部だけ外壁塗装をすると、仕上がりが浮く可能性があります。同じ塗料を使用しても、時間の経過とともに少しずつ色合いが変化するため、どんなに技術力が優れた塗装業者であっても、新しく塗装した塗料の色合いを他の部分とそろえるのは難しいものです。そのため、仕上がりの統一感がほしいなら一部塗装ではなく、全体塗装をするのがオススメなのです。

2-3.外壁全体の劣化を抑えられない

外壁塗装は10年に1度おこなうのが目安となっているため、気になる部分だけ一部塗装したとしても、他の部分の塗装を後回しにしていると、外壁全体の劣化を抑えられなくなります。

また、一部だけの外壁塗装を繰り返していると、どの部分をいつ塗装したのか把握しづらくなることがあるので、塗装が間に合わなければ、劣化した外壁から建物内部にまで雨水が浸水してしまうことになりかねません。

2-4.たびたび外壁塗装をしなくてはならない

一部だけの外壁塗装をしていると、たびたび塗装業者に依頼しなければなりません。その都度業者を選んだり、特定の業者に依頼すると決めていても、見積もりの打ち合わせや近隣の方への挨拶をしたりする必要があるので、とても労力がかかります。

そう考えると、一度に全体の塗装をしたほうが楽なのではないでしょうか。一部だけの外壁塗装に比べると、一度に全体を塗りなおしたほうが、トータルコストが抑えられることもあります。